その他
マインドフルネスは自律神経を整える
現在の便利な文明の中では、五感をフルに使うことがありません。便利な世界を生きるには便利な機械の利用が必要で、そのための学習によって、ますます五感から離れるように思えます。五感を使わず情報のやりとりをしていると、睡眠時間を削る、トイレを我慢するなど、自律神経に負担がかかります。仕事や家庭のストレスが重なると、不眠、動悸、イライラなどの自律神経失調症の症状が出てしまいます。
静かな環境で、体を休める時間に姿勢を正し、深くゆっくり呼吸を整えましょう。背骨は真っすぐになっていますか。体の感覚に意識を向けると、何が聞こえるでしょうか。車の音、鳥の声、感覚に集中すると考えは一時的に止まります。長く続けられると循環が良くなり、手足が温かく重くなり、心臓が打つ音が感じられ、気持ちが落ち着き、額が涼しくなります。深くなると禅定という脳波にも変化が表れる状態になります。
座禅・マインドフルネスを毎日続けることで、自律神経失調症への効果が期待できます。
医師 弘井 正
