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ストレス社会から自分を守る
人間は、五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる)で得た情報から世界を認識し、知識は刷り込まれた地図のようなものなのですが、その地図で、現実世界に適応します。しかし仏教では、その認識を疑っており、生活の中の多くのストレスは自分でつくっているもの、捨てられるものと考えているのです。
姿勢を正し、静かな深い呼吸に整えていく時、感覚に集中すると思考が止まります。これをマインドフルネスの状態と呼びます。うつの時には、繰り返し同じ思考にとらわれ、同じ感情にとらわれ、自己否定してしまいますが、そんな悪循環を止め、心を休める手段になり得ます。
座禅をして(マインドフルネスの状態で)思考を止めるといっても、それは長く続きにくく、頭にいろいろな考えが入ってきます。悩みが大きいと、悩みが頭を離れません。でも、呼吸を整えているとその雑念も少しずつ整理され、ストレスのある外界と自分の区別ができるようになる。そんな気付きに導いてくれるのがマインドフルネスの状態です。
医師 弘井 正
