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新しい時代の仏教とマインドフルネス
精神科治療の新しい言葉、マインドフルネスをご存じですか。
欧米から来た言葉ですが、実は、座禅の修行と深く関わりがあり、内容は座禅と多く重なるものです。仏教関係者たちもマインドフルネスの詳しい方法論に刺激を受けたようです。欧米での、座禅のやり方の指導に苦労していた仏教関係者たちが、欧米人との対話からマインドフルネスを学習し、その教え方に共感しているようです。
テーラワーダといわれる初期仏教の研究も欧米では人気があり、日本の僧侶も東南アジアで研さんす
る人もいます。日本の仏教も進化しているようです。
マインドフルネスによって、いろいろな心配、人間関係の悩み、仕事のこと、お金のことにとらわれている時に、呼吸を通して、自分の心を今ここに戻し、リセットすることができます。それが自分の目の前にある現実の問題、ストレスと感じていることを一時的に緩和してくれ、長期的に失われていた自律神経のバランスを取り戻してくれます。
医師 弘井 正
