その他
精神科訪問看護について②
精神科訪問看護は、精神科に特化した訪問看護ステーションだけでなく、一般の訪問看護ステーションも利用することができます。訪問看護の対象者は、精神疾患で通院しながら治療を受けられている方(以下利用者)や、そのご家族となっています。従事する訪問看護スタッフは、精神科領域の研修修了者もしくは精神科での勤務経験者と定められています。また、ステーションによっては作業療法士による訪問も利用できます。
精神科訪問看護を利用するには、主治医が記載した指示書が必要です。その指示書に基づき、「精神症状に関する援助」「服薬行動への援助」「活動性・生活リズムに関する援助」を多く実施しており、病状の安定だけでなく、生活の質(QOL)の向上や社会参加に向けた援助も行っています。また、糖尿病や循環器疾患などの、生活習慣病を中心とした身体合併症を抱えている利用者も多く、身体症状のケアを行っていくのも訪問看護スタッフの役割です。
訪問看護ステーションうみべ 所長 成岡 千鶴
